イムノリゾートとは、免疫学を意味するイムノロジー(Immunology)と、リゾート(Resort)を掛け合わせた造語であり、『免疫保養地』という訳になります。
しかし、私たちがその言葉に込めたかった思いは決して免疫だけにとどまるものではありません。人の体内環境の維持に必要な免疫をはじめとする神経、内分泌系のバランスを改善しながら、ゆっくりと滞在し、健康に良い美味しいものを食べ、森林浴をし、温泉につかり、日頃のストレスを解消しながらゆったりと健康を考える事ができる保養地を意味しています。
ばい菌との共生を排除したクリーンライフ、偏った食生活、ストレス過多の日常生活によって今、人間は体内環境までも破綻させようとしています。キレやすく、アレルギー体質で、抵抗力が弱い子供たちの増加がそれを物語っています。その解決策はライフスタイルイノベーションしかありません。先人が会得した健康に良い食、生活習慣を思い出し、忙しい現代社会にどう当てはめていくかを真剣に考えなければいけません。
体内環境の改善を目指して、健康に良いものを科学的に実証する啓発活動を通して「食、健康、環境、医療」が横断的に融合した絶対基盤を構築し、医化学的根拠に基づいた「健康を考える観光:ヘルスツーリズム」を推進します。この取り組みによって新たな都市と農村の対流・交流が生まれ、観光客ばかりではなく、地域に住む子供たちが元気に育ち、高齢者が生き甲斐をもって暮らすことができる豊かな町づくりを推進します。
健康に良い食材ときれいな環境が豊かな北海道はイムノリゾート構想発祥の地であり、この構想実現のための拠点づくりは国民の健康寿命増進に大きく寄与すると考えています。
NPO法人イムノサポートセンター理事長 西村孝司
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